2020年04月02日(木)


わたしは、あなたがたの前に、くまばちを送って、あのアモリびとのふたりの王を、あなたがたの前から追い払った。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓によってではなかった。(ヨシュア記24:12)

今日の聖句は、モーセの後継者ヨシュアが民全員とリーダーたちに向けて最期の言葉を語る場面。ここでの「わたし」はヨシュアではなく神のこと。ヨシュアは、敵を追い払ったのは自分の力ではなく、神によるものであったことをみんなに伝えている。

聖句は次のように続く。

『(……)そしてわたしは、あなたがたが自分で労しなかった地を、あなたがたに与え、あなたがたが建てなかった町を、あなたがたに与えた。そしてあなたがたはいまその所に住んでいる。あなたがたはまた自分で作らなかったぶどう畑と、オリブ畑の実を食べている』(ヨシュア記24:13より)

ヨシュアは神の言葉をこのように伝えて、みんなに「神さまがしてくださったこと」を思い起こさせ、自分がこの世を去ったのちも、主たる神さまに仕え続けるようにと伝えている。このあとヨシュアはその生涯を閉じる。

最期の言葉なのだから、これはとても大切なこととして伝えられている。大切なこととして伝えなければ、すぐにでも忘れられてしまうことなのだろう。そしてここに、現代に生きる自分との接点がある。と、そのように結城は個人的に感じた。

これまで、自分を襲うトラブルや困難を解消してくれたのは誰か。神さまが解決の道を与えてくださった。くまばちを送って敵を追い払ったように、助け手を送ってくださった。

自分が享受しているものを与えてくださったのは誰か。大元をたどれば、すべて神さまが与えてくださった。いつもそのことを忘れずに、感謝して生きていこう。ヨシュアの最期の言葉が、他ならぬいまの自分に向けて語られたとして耳を傾けよう。

わたしは、あなたがたの前に、くまばちを送って、あのアモリびとのふたりの王を、あなたがたの前から追い払った。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓によってではなかった。(ヨシュア記24:12)

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki

『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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