2020年04月26日(日)


レビびともまたすべての民を静めて、「泣くことをやめなさい。この日は聖なる日です。憂えてはならない」と言った。すべての民は去って食い飲みし、また分け与えて、大いに喜んだ。これは彼らが読み聞かされた言葉を悟ったからである。(ネヘミヤ書 8:11-12)

今日の聖句は、バビロン捕囚の後、神殿の城壁を再建した後の話。「再建」においては、建物としての再建だけではなく、そこにいる人々の教育も大切であった。神の言葉によって立つためにエズラは聖書を読み上げた。

聖書に書かれた古代ユダヤの記事は、遠い場所の遠い時代を描いている。しかし、その言葉がきょうという日に開かれることに心を向ける。いま、ここにいる私にとって、この聖句はどんな意味を持つのだろうかと問う。

ひとつ心に浮かぶのは「教育の場で、どんな言葉が語られるのか」が大切であるということ。私は本を書く仕事をしていて、それは広義の教育と呼べる。本は言葉で満ちていて、どんな言葉を語るかは、私に委ねられている。そのことの重みを思う。

また、この聖書箇所には「喜び」があることにも気付く。言葉を聞いて悟る喜びがある。言葉を聞いた人たちは、喜びへと導かれている。ネヘミア書8:9によると、総督ネヘミア、学者エズラ、教えるレビびとたちは口をそろえて民を「喜び」へと導いている。

聖書から離れて、最近の日々を思う。学校が休みになり遠隔授業やネットでの講義を苦労なさっている先生や生徒、学生たちのことを思う。ネットやツールは大切だけれど、それが整えば終わりではない。どうか神さまが、教育の場で語られる「言葉」を守ってくださるように。

学校の方向を決めるリーダー、実際に教える先生方が、生徒や学生たちに「喜び」を伝えることができますように。日々起こるトラブルに負けず、よい解決法を見出すことができますように。

日本の、そして世界の政治家やリーダーが、問題を解決するための行動ができますように。神さまが一人一人の健康を支えてくださり、適切な情報を受け取り、適切な情報を発信し、正しい判断ができますように。必要な助け手を送ってください。

お医者さんはもちろんのこと、医療現場を支えるすべての人、ライフラインを支えておられるすべての人が守られますように。神さまが、心と身体の健康をしっかりと保ってくださいますように。

愛なる神さま。人は未来を見ることができません。未来を見ることができなくて大きな不安におそわれてしまう存在です。神さま、あなたはすべてをご存知です。あなたに隠されていることは何一つありません。どうか、私たちをあわれんでくださり、一人一人に必要な平安を今日も与えてください。

「主を喜ぶことはあなたがたの力です」と聖書にある通り、神さまを喜びます。そして、今日を生きる力を得ます。愛する天の父なる神さま、どうぞあなたの聖なる言葉をもって私たちを喜びへと導いてください。

イエスさまのお名前によって祈ります。アーメン!

レビびともまたすべての民を静めて、「泣くことをやめなさい。この日は聖なる日です。憂えてはならない」と言った。すべての民は去って食い飲みし、また分け与えて、大いに喜んだ。これは彼らが読み聞かされた言葉を悟ったからである。(ネヘミヤ書 8:11-12)

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki

『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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