愛とは何ですか。
「それ」のために自分が「損」してもかまわないという意志です。
ですから愛には少なくとも二つの存在が必要です。「それ」と「自分」。ときには「それ」というのは、自分自身であることもあります。
「損」はとても広く考えてください。お金とは限りません。時間、機会、気分、手間、…
愛は意志です。そのようにしたい、そのようにしようという気持ち、約束、決意、それが愛の特徴です。
愛は意志です。感情ではありません。ですから不愉快な気持ちを抱いているけれど愛に歩んでいることは普通にありえます。この人のことは好きではないし、むしろ嫌いだが、私はこの人を愛しているという状況も普通にあります。
よくある例として、自分自身に対する愛がそういう形になることがあります。自己嫌悪にまみれつつも、そのような自分を抱えつつ歩むのが自分を愛することになる場合があります。
このような意味での愛は、しばしば「うらみ」と「ゆるし」の選択肢のうち「ゆるし」を選ぶという行為になって現れます。