あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。悪しき日がきたり、年が寄って、「わたしにはなんの楽しみもない」と言うようにならない前に、また日や光や、月や星の暗くならない前に、雨の後にまた雲が帰らないうちに、そのようにせよ。(伝道の書 12:1-2)
「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ」は伝道の書だったのか、と改めて思いました。これは若い人へのメッセージとしてよく引用される聖句です。でも、12章全体としては「老い」の方がメインのテーマになっているようにも読めます。
そして「老い」の先には、何があるでしょう。
ちりは、もとのように土に帰り、霊はこれを授けた神に帰る。(伝道の書 12:7)
この伝道の書12:7のいわば「裏返し」となっている聖句は創世記2:7かもしれません。
主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。(創世記 2:7)
人は、ちりと息(霊)で作られてこの世を生き、ちりと霊に分かれてそれぞれのところへ帰るのですね。