「デナリを見せなさい。それにあるのは、だれの肖像、 だれの記号なのか」。「カイザルのです」と、 彼らが答えた。するとイエスは彼らに言われた、 「それなら、カイザルのものはカイザルに、 神のものは神に返しなさい」。 (ルカによる福音書 20:24-25)
今日の聖句は有名な箇所。イエスの言葉尻を捉えるための質問(どう答えても非難されうる質問)に頓知めいた答えをするイエス。 でも単なる頓知でもない。この世(カエサル)と神との対比を明確にしている答え。 それから、そもそも「これは自分を陥れる質問である」 と見抜いている点も大事だと感じる。
(カエサルのものをカエサルに返す確定申告…)
自分を陥れる質問をそれと見抜くのには知恵がいる。 鳩のように素直なだけではなく、蛇のように聡い必要がある。 見抜く知恵も、自分を守る言葉も、天から与えられるのだろう。
イエスが弟子たちを世の中に出したときのアドバイスも思い出す。 マタイ10章など。誰が適当な人かを調べて、 そこにとどまることを勧めていた。世の中に、 受け入れてくれる人と、そうでない人の両方がいることが語られていた。 おっと!鳩と蛇の話はまさにその箇所だった!
いいですか。わたしが、あなたがたを遣わすのは、 狼の中に羊を送り出すようなものです。ですから、 蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい。 (マタイ10:10 新改訳)