だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう。(マタイによる福音書 23:12)
ここでは宗教的指導者が偉ぶること、人からほめそやされることを戒めている。その背後には、絶対的な権威者である神を畏れるべきという柱がある。
偉ぶる心は、本来の権威である神からその権威を奪おうとしている。言い換えるなら、神を神と思わない心から発している。さらに言うなら、自分を神の座に就かせようとしている。
イエスの行動は逆だった。神の座を降りて地上にくだり、人となった。さらに十字架の死によってもっとくだった。イエスは傲慢な人が偉ぶるのと正反対の向きに進んでいる。